中国に尖閣を奪われないために、、、

 

 

From 上念司@広島フェニックスホール

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この原稿は6月30日の日曜日、広島のフェニックスホールの控室で書いております。
地元企業のエイトプロジェクトさんのお招きで講演をさせていただく本番前です。
前半が私、後半は元航空幕僚長の田母神さんというラインナップで行われます。

せっかく田母神さんとご一緒させていただいたので、普段からいろいろと考えていた安全保障の問題についていろいろと質問させていただき、極めて有益なアドバイスをいただきました。
その中で、ぜひとも多くの方に共有してほしい思った事がいくつかありましたので、まとめておきたいと思います。

・自衛隊の島嶼奪還作戦の遂行能力は現状でも8割ぐらいあると考えてよい
・実際にやってみると作戦には色々と不都合があるので演習は不可欠
・戦闘機を戦争に使うのであれば、パイロットは長期継続的な訓練飛行時間を確保する必要がある
・航空機の運用コストのうち、燃料代は2割ぐらいで、残りは全部部品代

先日行われた日米合同訓練でオスプレイが護衛艦ひゅうがに着艦したことが話題になりました。
私もオスプレイさえ買えば、日本の島嶼防衛能力が飛躍的に向上するだろうと思っていたのですが、どうもそう簡単な話ではないそうです。
兵器のスペックはあくまでカタログ上のものであり、それを実践で生かせるかどうかは訓練次第だそうです。

考えてみれば当たり前ですが、今回の日米合同訓練をベースに、似たような訓練を日々行って徐々に能力を高めて行かないと全く意味がありません。
現状、日本の島嶼奪還作戦の遂行能力が8割というのは、装備の面ではもうかなりいいところまできているということです。
しかし、あと2割の訓練がまだ足りてないとのことでした。
オスプレイを導入したところで、訓練が足りるようにはなりません。
兵器はそれを生かすための作戦立案および訓練が欠かせないのです。

田母神さん曰く、支那空軍の方はおそらく年間50時間程度しか飛べていないのではないかとのことでした。燃料の問題というより、機材のメンテナンスに時間を取られて十分に飛べていないそうです。チャイナショックで航空機のメンテナンス代が払えないようになればますます訓練は不足する可能性があります。
ちなみに、自衛隊及び在日米軍の戦闘機パイロットの訓練飛行時間は、その何倍以上もキープされているそうです。

数だけ単純に比較すれば、支那海軍の潜水艦は海上自衛隊の3倍ほどあるそうですが、こちらもメンテナンス等で半分は海に出られないそうです。
また、エンジン音なども非常にうるさく、「ドラム缶をたたきながら海に潜っているようなものだ(田母神氏談)」とのことでした。

また、核武装についても、「いきなり日本が独自で核武装するような勇ましいことを言うのは却って核武装の妨げになる。まずは米軍とシェアリングするあたりから始めればよい。」という極めて現実的な意見も承りました。
この点については私も全く同感です。
「原子力の平和利用」という誰も反対できない理念を掲げつつ、実質的な核武装を達成するにはドイツ方式(核シェアリング)が最も適していると思います。

このような話を聞くにつけ、「安全保障に安全神話はない」と実感しました。
「9条さえ変えれば、、、」「核兵器さえ持てば、、、」というのはまさに安全神話であり、それさえやっていればすべてが解決するかのように錯覚している根本病だと思います。
原発の安全管理と同じく、「安全に正解なし」という精神で、PDCAサイクルをひたすら回し続けることでしか本当の安全保障も達成されることはないでしょう。
安全神話に寄りかかることなく、現実的な安全保障論議を心がけたいものです。

PS
月刊三橋最新号のテーマは、電力自由化をめぐる「強制所得回収制度システム」レント・シーキングについて。
「反原発」な気分を上手く使った「ショック商法」でもあるので、
かなり三橋さんが怒っていました。配信は7/10まで。
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980_2013_06/index.php

PPS
月刊三橋7月のテーマは「中国大炎上」です。どうぞお楽しみに。

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