安倍総理「瑞穂の国の資本主義」への直言

 

 

FROM 三橋貴明@三橋ブログ
さて、マガジンハウス社から「「TPP参加」を即刻やめて「エネルギー安全保障」を強化せよ! 安倍総理「瑞穂の国の資本主義」への直言  」が発売になりました(長いタイトル・・・)。本書はサブタイトルの方が本当に正しいタイトルで、ずばり、「安倍総理「瑞穂の国の資本主義」への直言」でございます。

 

 

『「TPP参加」を即刻やめて「エネルギー安全保障」を強化せよ!
安倍総理「瑞穂の国の資本主義」への直言』(マガジンハウス)
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瑞穂の国の資本主義とは、安倍総理ご本人が2012年総選挙を前に月刊文藝春秋に寄稿された「新しい国へ」における一節で、「ウォール街から世間を席巻した、強欲を原動力とするような資本主義ではなく、道義を重んじ、真の豊かさを知る、瑞穂の国に相応しい資本主義」を意味しています。

 

すなわち、「ウォール街の資本主義(要するに新自由主義)ではなく、中間層を中心に国民が家族のように成長していく瑞穂の国の資本主義を目指す安倍晋三という政治家を支持したにも関わらず、何かおかしくないですか、総理?」という本の第一弾なのでございます。(まだまだ次々に出ます)

 

 

第一章では「ウォール街の資本主義(=資本主義的民主主義)」に席巻されたアメリカがどうなっているか、第二章では、デフレ脱却を妨げる狂った羅針盤(指標)、第三章では「瑞穂の国の資本主義」について、そして第四章では中野剛志氏との対談という幅広い構成になっています。中野氏との対談をお読み頂ければ、「エネルギー安全保障」がほぼ完ぺきに分かると思います。
よろしくお願いいたします。

 

 

さて、第二章「デフレ脱却を妨げる狂った羅針盤」の代表は、もちろん「国の借金」云々でございます。

 

「国の借金が増え過ぎ、破綻するぅぅぅぅぅぅうううううっっぅ!!!」
という言説が、1996年以降、我が国では延々と続いています。とはいえ、日本政府の国債は100%日本円建てであり、「子会社」の日銀に国債を買い取ってもらうと、借金の返済負担や利払い負担が消滅する日本政府が、国債のデフォルト(財政破綻)になることはできません。なることは「ありません」ではなく、なることは「できません」。

『家計の金融資産が1590兆円に拡大、日銀と国内行の国債保有が逆転
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE98I01G20130919

 

 

日銀が19日に公表した2013年4─6月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は6月末時点で前年比5.0%増の1590兆円となり、過去2番目の水準に拡大した。
株高などを背景に、保有資産の時価評価額が膨らんだことが要因。家計・企業ともに現金や預金という手元資金を積み増す動きも続いている。

 
国債の保有状況では、大規模な国債買い入れで異次元緩和を推進している日銀の残高が前年比55.5%増の150兆円となり、国内銀行の137兆円を上回って保険、中小企業金融機関等に次ぐ3番目の保有主体となった。(中略)
国庫短期証券や財融債を含む6月末の国債発行残高は同3.0%増の969兆円で過去2番目の規模。保有者の内訳をみると、異次元緩和で大規模な国債買い入れを続けている日銀が同55.5%増の150兆円と過去最高を更新し、同14.2%減と残高を大きく落とした国内銀行の137兆円を抜いた。日銀の国債保有が国内銀行を上回るのは2007年12月末以来。保険の189兆円、中小企業金融機関等の169兆円に次ぐ、3番目に大きな国債の保有主体となった。(後略)』

 

 

現在、日本政府の「国の借金(国債・財融債・国庫短期証券)」が恐るべき勢いで減っていっています。もちろん、子会社の日本銀行が金融政策として買い取っていっているためです。

 

 

本来、子会社の日銀が保有する国債は「国の借金!」とやらからは除かなければならないはず(何しろ、返済不要、利払い不要)ですが、財務省は「子会社」保有分の国債も含めて、
「国の借金が1000兆円を超えた! 破綻するぅぅっ!」
と叫び続けています。

 

 

というわけで、わたくしが「財務省が最も見たくないグラフ」を作成して差し上げました。
国債、財融債、国庫短期証券について、「日銀が保有する分」と「日銀以外が保有する分」を分けてグラフ化したわけでございます。政府の返済や利払いが必要なのは「日銀以外が保有する分」のみでございます。(一応、政府は日銀保有分の国債について利払いをしていますが、日銀の決算の後に「国庫納付金」として戻ってきています)

【日本銀行保有「国債・財融債・国庫短期証券」と日銀以外保有分(単位:億円)】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_43.html#Kuninosyakkin

 

 

ほらね。「日銀以外(国債・財融債・国庫短期証券)」が一年前に頭打ちになり、それ以降、減り続けているのが確認できるでしょう。細かい数字を出しておくと、日銀以外が保有する国債、財融債、国庫短期証券の残高は、12年9月が731.3兆円、13年6月が707.2兆円。すでに24兆円も「国の借金」が実質的に減ってしまっているのです。

それにも関わらず、誰も「国の借金が減っている」と発言しない。気持ち悪いです、不気味です。まるで「王様は裸!」でございます。
現実のデータを見る限り、王様は裸なのです。すなわち、我が国に国の借金問題などありません。

 

 

それにもかかわらず、「消費税増税」を実施し、法人税引き下げなど経団連の意向に沿った政策を推進し、国民を困窮に陥らせるとなると、これは総理ご自身で書いていた「瑞穂の国の資本主義」に明らかに反すると思うわけです。というわけで「「TPP参加」を即刻やめて「エネルギー安全保障」を強化せよ! 安倍総理「瑞穂の国の資本主義」への直言  」が本日発売になりました。

 

 

 

 


 

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